13Sep
人と音楽の歴史はかなり深いものです。今なお何百年も前のクラシック音楽が人々に愛され、そして毎日のように新しい音楽が生まれています。奏でられる旋律と楽音は人々の心に響き、沁みわたり、活力を与えてくれます。今では胎児の音楽教育のように、音楽が身体的・精神的な療法に利用されるようになりました。音楽の持つ力はこれからもますます発見され、活用も進んでいくでしょう。そこで、おすすめの音楽資格をご紹介します。
目次
① メンタル心理ミュージックアドバイザー
音楽を聴くことによって楽しい気分になったり、やる気を出したりと、人間の心理に働きかける効果を音楽は持っています。そうした音楽の心理作用に関する深い理解と基礎的な知識を持ち、様々な状況に合わせて応用することのできる能力を持った人が、メンタル心理ミュージックアドバイザーです。
音楽というものは非常に身近な存在であるがゆえに、好む音楽は人それぞれです。そのためメンタル心理ミュージックアドバイザーは、依頼者の問題の根源を、性格や環境など多様な聞き取りをはじめとしたコミュニケーションから探らなければなりません。そのため、音楽の原理や基礎論理、効能などをしっかりと理解したうえで、精神的な問題を抱える人から様々な情報を聞き出す対人能力も重要な資質となります。
メンタル心理ミュージックアドバイザーとして独立して生計を立てるのではなく、医療機関や福祉施設に従事する人がスキルアップのために資格取得するケースが多いです。
日本アロマメディカル心理セラピー協会が行っている認定試験は偶数月に行われ、申し込みから受験まで在宅で完了させることができます。初心者の方でも音楽に興味がある、音楽を通して人々の役に立ちたいと思ってる方であれば、門戸は非常に広く開かれているといえるでしょう。
② 音楽療法インストラクター
少し意識してみると、私たちの身の回りは実に多くの音楽に囲まれていることが分かります。音楽療法インストラクターとは、こうした日常的に感じる音楽の有用性を利用し、快適なライフスタイルを実現することができる人に与えられる資格になっています。音楽の歴史や効果などの知識をもとに、様々な状況での役割や利用方法に深い理解と実践力があることが求められます。また、音楽をインテリアの一つとして空間演出に用いることで家庭内の日常だけではなく、会社や屋外イベントなどにも応用することが可能になります。資格取得後は自分の生活に役立てるだけでなく、講師活動を始めることもできます。
日本インストラクター技術協会が主催する認定試験は2か月おきに行われ、忙しい方でも自分の予定に合わせた資格取得が可能です。
③ 音楽療法士
音楽療法とは、音楽を聴いたり演奏したりすることで身体的・精神的な効果を期待するものです。音楽を意図的に用いることで、心身の疾患や障害の改善を図る技術です。音楽療法士は、この治療法のための音楽の基礎的な知識や理論について深い理解を持ち、適切な活用方法を熟知している人に与えられる資格です。
具体的な仕事内容は、音楽を聴くことによって聴力や脳の活性化、歌を歌ったり歌に合わせて踊ることで身体的な効果を促します。それぞれの依頼者の抱える問題に適切な処置を施すための幅広い知識が求められる仕事です。
資格取得のためには、日本音楽療法学会が定める認定校、または資格試験受験のための制度に参加する必要があります。資格取得後は医療機関や福祉施設、リハビリセンターなどで働くことができます。